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船上通信システム

色々な通信ツール 

色々な通信ツール
種  別 必要資格 通信エリア 保安庁との
連絡
携帯電話 不要 基地局から数km 可能
ドコモ衛星電話 不要 日本近海 可能
特定小電力 不要 海上1~2km(見通し) 不可能
パーソナル無線 不要 海上~5km(見通し) 不可能
アマチュア無線 アマチュア無線技士 出力、周波数帯によって異なる 不可能
マリンVHF 第三級海上特殊無線技士~ 海上~10km(見通し) 可能
国際VHF 第三級海上特殊無線技士~ 海上~20km (出力25W時) 可能
双方向VHF  第三級海上特殊無線技士~  海上~5km(見通し)  可能
HF SSB 第4級海上通信士~ 海上数百km~ (地表伝播、電離層反射) 可能
インマルサット GMDSS装備の場合には要 ほぼ全世界をカバー(衛星通信) 可能
イリジウム衛星電話 不要 全世界をカバー(衛星通信) 可能

記事後半

●携帯電話
急速に普及した最も手軽な通信ツール、基地局の電波が届かないと当然使えませんが、ネット接続機能を利用して様々な情報を入手したり、電子メールのやりとりもできるので、とても便利です。設備は少し高いですが、NTT ドコモが提供している衛星携帯電話や衛星船舶電話なら日本近海をカバーします。 118番を使えば保安庁と連絡が取れます。

●docomo衛星電話
日本近海をサービスエリアとする静止衛星N-STARを使った衛星電話、昔VHF帯を使ってサービスをしていた船舶電話も現在は全て、この衛星通信になりました。

●特定小電力トランシーバー
出力0.01Wと微弱ながらも、無資格無免許で使える手軽な通信ツール、港での仲間同士の連絡には便利。

●パーソナル無線
違法CBの受け皿として整備された経緯もあって、開放後爆発的に普及した簡易無線局、800MHz帯の160chを無線機が自動的に選択して使用します。 違法に改造された無線機が出回ったり、色々と問題もある。携帯電話の普及で、一部の利用者を残して最近ほとんど見かけない。資格は不要だが、無線局の免許は必要。

●アマチュア無線
金銭上の利益の為でなく、もっぱら趣味で行う無線です。短波からマイクロ波まで幅広い周波数帯と、様々な電波形式が使えます。短波を使えば、地球の裏側からでも通信できます。しかし、電離層のコンディションや通信相手の位置関係で安定に通信できるとは限りません。 また、趣味の範囲を超えた通信をすることはできません。(遭難通信などを除く) アマチュア無線技士の資格とアマチュア無線局の免許が必要です。 プレジャーボート用の長距離通信のツールが限られている現状から、アマチュア無線を連絡手段に使っている人も少なくありませんが、免許されている業務からすると、法的には灰色でスッキリしません。

●マリンVHF
国際VHFの一部のチャンネルをプレジャーボート専用に割り当て、同時に16chや12chなどプレジャーボート以外の船舶と通信するチャンネルも合わせて使うことができます。出力が5Wまで、日本国内で技術適合基準の認証を受けたマリンVHFという製品でなければ無線局免許申請することができません。 航行の安全に関する項目とレジャーに関する項目の通信ができます。

●国際VHF
その名前の通り、国際的に共通のチャンネル割り当てになっています。大型船からプレジャーボートまで幅広い船舶が利用しています。 出力によって必要な無線従事者資格が違います。5W以下タイプなら第三級海上特殊無線技士、5W以上で国際航海をしない船舶なら、第二級海上特殊無線技士 国際航海をする船舶なら、出力に関係なく、第一級海上特殊無線技士以上が必要です。 航行の安全に関する通信ができます。

●双方向VHF
GMDSSで搭載義務を課せられている船舶が装備する、非常用の携帯用VHFです。 出力が1Wと小さく、おもに見通し圏内にいる捜索機関や周辺船舶との通信に使用されます。  

●HF SSB
短波帯を使った通信ツールでSSBというのは、信号の送り方の一つで、VHFで使われるFMよりは、雑音が多いですが効率の良い方式で、短波帯を使った無線電話では主流の方式です。 今では、インマルサットにその座を譲りつつありますが、多くの船舶が利用しています。資格は第4級海上通信士以上が必要で、無線局開設にもそれなりの費用がかかります。 プレジャーボートでは、搭載している船舶はごく一部です。保安庁は海岸局を開設しています。 航行の安全に関する通信ができます。

●インマルサット
赤道上の複数の静止衛星を使った全地球規模(高緯度地域はエリア外)の通信ツールです。 本船から外洋ヨットまで幅広い船舶が利用しています。衛星を追尾するアンテナが必要で設備が大掛かりになってしまいます。 電話も使えるサービスから、低速のデータ通信まで色々なタイプがありますが、いずれも有料のサービスなので、通信量に応じた料金がかかります。 本船の多くは、短波に代わる長距離通信ツールとして採用しています。  インマルサットが船に載っている船舶地球局でGMDSS機器である場合、管理者として有資格者を乗せる必要がありますが、運用については資格は必要ありません。インマルサットA,B,C, M, F がこれにあたります。 以上のインマルサットであってもGMDSSとして運用されない場合は、機器についての管理者は不要です

●イリジウム
一度は、破綻してサービスが打ち切られたのですが、復活したようです。低軌道周回衛星で米ボーイング社が管理しています。 サービスエリアは、全地球です。詳しくはこちら

以下JDCより回答

イリジウム購入の場合:¥275,000.-   回線契約料 ¥6,000
レンタルの場合: 1ケ月 ¥110,000.-  3ケ月 ¥250,000
通信料 購入の場合: 月額基本料 US$30.00  通話料 US$1.50/分
レンタルの場合:申し込み料¥6,000
基本料なし     通話料 US$2.50/分
全世界で使用できるACアタ゛フ゜タ、シカ゛ーライタ電源アタ゛フ゜タは標準でついています。
DATAKITは別売で¥33,000.- です。
接続可能なPCは 9pinのRS232C ポートをもったPC/AT互換機のみとなります。

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